ノンセク おひとり様人生

ノンセクシャルでも幸せに生きたい。セックスできないアラサー女のこれまでとこれからのこと。

ノンセクの私がBLを読む理由

こんにちは、あっきーです。ブログ閲覧ありがとうございます。前回の記事とても反響ありまして、月初めにブログの閲覧者数が5000人を超えましたー!とても嬉しいです。

ツイッターのほうでも、ブログで知りました!と言ってフォローしてくださる方も増えていて、これまでになかった感じ。そんなにたくさんの人に読んでもらってるのか…って思うとすこし怖くもなるんですけど、これからもマイペースに続けていけたらなぁと思ってます。よろしくお願いします。


そんなこんなで、今回のテーマは「BL」です。そう、ボーイズラブのBLです。それは男と男のめくるめく世界。ずっとしたかったんです!!この話題!!!笑

なんか今までのブログとテーマの雰囲気違うくない!?とお思いの方もいらっしゃることでしょう。ほんとにその通り。ノンセクブログにおいてド定番なテーマとか、書きたかったことは一通り書けた気がするので、これからは自分の趣味とかそういうテーマを扱っていこうと考えてます。自分の日常に関することも、セクシャリティを絡めた切り口で語っていけたら面白そうだな、と思って選んでみました。


苦手な人いたらごめーんね、な内容でしかないんですが、わたくしあっきー、いわゆる腐女子というやつでして。BL大好きなんですよね。おんなじように腐女子の友達はたくさんいて、それに関してはとても嬉しいことなのですが…。

実は周りと自分とではBLの楽しみ方が少し違うんじゃね?と思うことが多いです。その違和感みたいなものが、どこから来るのか、私自身がノンセクであることも少しは関係してるのでは??という疑いをもっている。ブログを書きながらそのへんを一度考えてみたいなーと。

みなさま既にお気づきの通り、誰得な性癖垂れ流し記事です。あと、今回の話は前回のブログ「セックス、嫌。どうも!ノンセクです!」を読んで頂いてからのほうが、もしかしたら分かりやすいかも知れません、お時間あります方はそちらもよろしくお願いします。

 

 

私とBLの出会い、それは学生時代に遡ります。中学生までは俳優沼の住人でガチ恋勢だったので、特にそういう世界とは交わることなく行きていたのですが、高校くらいになってから、某少年誌漫画をちょいちょい読むようになったわたし。少女漫画には全然共感出来なくてつまらんなって思ってたので、漫画ってこんなに面白かったんや!?って夢中になって読んでました。

当時、個人ホムペの全盛期。ガラケーを駆使してランクを駆け巡り、キリ番を踏みまくり、隠しリンクを探して通信制限と戦った世代。そのネットの海の中でBLと私は出会ったのである。

高校時代はまだ夢女子脳が機能していたので読むのは専ら夢小説、同人誌やBLって言葉があることすら知らなかったんですけど、ひょんなことから二次絵BL(R-18)を見てしまったんですね。推しの○○と××が大変なことになってる!!どうしよう!!これは!!みてはいけないものだ!!と瞬時に察して、戻るボタンを連打してケータイを閉じた。

その時は特に萌えとかは感じなくって、イケナイものを覗き込んでしまった罪悪感みたいなものと、どエラい世界がこの世にはあるんだな…近寄らんとこ…という感想しかなかったです。


それから大学生になって、某有名戦国ゲームにドはまり。とあるキャラクターにビビッとしたものを感じて、推しに推しまくってたんですけど、なんかもうそのキャラに対する好きの度合いが今までの比ではなくて、毎日新しい供給を求めてネットの海をさまよう日々。

でも当時、推しの出てくるシリーズはまだアニメ化もしてなくて登場はゲームだけ、それ故に供給もなかなかに少ないんですね。それでもわたしの身体は推しを求める、私の知らない推しがみたい、まだ見ぬ推しの姿がみたい、その欲求に勝てなかった私は、ついに薄い本というものに手を出します。

最初はオールキャラギャグ的なやつを読んで満足してたんですけど、人間というものは悲しいかな欲張りな生き物でしてね??もっと推しばっかり出てくる話ないのかな?とか思いはじめた頃には、もう時すでに遅し。転がり落ちるかのように腐海の森へ吸い込まれていきました…。

 


推しへの愛を拗らせて、BLを読むようになった私でしたが、それでもなんのプライドだったのか、全年齢しか読まない縛りっていうのを自分に課してました。最初に見てしまったR-18が衝撃的すぎて、若干トラウマみたいなところもあったんかな??

その頃にはとっくに18歳超えてたんですけどね?頑なにエロ読まない主義を貫く。私は腐女子かも知れないけど、R-18読んでないからまだ大丈夫!まだ戻れる大丈夫!!って思ってた。そんなもん腐ればみな同じなのにな、戻れるわけないのにな、無駄な足掻きだな…って今になって思う。


その決意は周りのオタク友達にも語っていたんですけど、お前そこまで腐っといて真髄確かめないでどーすんの?R-18本の推しも愛せなくて何が推しだよ!!これで沼ってこい!!って言って、まんだらけで買った推しCPのR-18本を誕生日プレゼントにもらっちゃったんですよね。

もうそうなったら読むしかないじゃないですか?推しに罪はないわけだし?別に自分で買った訳じゃないから?なんの問題もないし?大丈夫!まだ大丈夫!!と、自分に暗示をかけながら読んだ本の内容は、あんまり好みではなかった…のですが…。でもまあ推しだからなのか何の抵抗もなく読めてしまって、おん?意外とこれ、わたしエロも食べられるのでは??ということに気付いてしまい…

もう既に1冊持ってるんだから、100冊持ってても一緒じゃない?という開き直りで、そっからR-18本だろうが何だろうが、気にせず推しCPならば何でも買い込むクソ腐女子が爆誕してしまったんですねー。はー、某友人マジ許さんからな!!お前のお陰でいま人生めちゃくちゃ楽しいわ!!ありがとな!!


そこから色んなジャンルを渡り歩き、たまには商業BLなんかにも手を出したりしながら、細々とメロンさんと虎さんで通販を続けていたのです…が!!数年前、また私は運命の推しと出会ってしまったんですね。

私の人生この子と巡り合うためにあったんじゃないの?って思えるレベルのドンピシャぶりに、私は理性を手放した。その結果、推しCPオンリーがあれば大阪、東京問わず諭吉を握りしめて同人誌即売会に必ず出席し、ブルドーザーのごとくサークルさんまわり歩く、買い占め腐女子へとグレードアップ。

日々、寝る前には検索をかけて最新の推しCPの動向を見守り、ツイッターで神サークルさんへファボを飛ばし、休みの日にはPixivで推しCP小説を読んでベッドの中で涙を流す生活を送っています。おはようからおやすみまで推しCPを愛する、それが今のわたし、というわけです

 

…とまあ、わたしとBLの歩みはこんなところ。

読み始めた頃は自分がそこまでBLにハマるなんて思いもしなかったわけですけど、ノンセク自認した今になって改めて考えてみると、自分とBLの親和性ありすぎでは??って納得できるところも多かったりします。


ボーイズラブの魅力を一言で説明するのは難しいんですけど、わたしが一番有難いなって思ってるのは、女の子が恋愛に絡まないっていうところです。まあ当て馬ポジションで出てくることがあったとしても、BLにおいては女子が必ず居る必要ってない、そこがいいなぁと。

ノンセクであるが故、いわゆる普通の恋愛ドラマとか、少女漫画とか、ラブストーリーものに対しては共感できないなんてことはザラ。恋愛する女の子が出てきちゃうと、どうしても自分とその子を比べてしまって、同じ気持ちになれないモヤモヤを感じてしまって、落ち込んじゃうんですよね。

それに対してBLは、もうその全てがファンタジーみたいなもんだから、現実逃避が許される。恋愛できない自分のことなんて忘れて、ただただその世界観に埋没できてしまう。不思議。物語の中にわたしの依り代が存在しないから、推しCPの一挙手一投足を見守る観葉植物になれる、そういう感覚です。


このBLめちゃくちゃ好きだな!って思って、冷静になって考えてみると、待って?これラブストーリーとしてはド定番テンプレ展開やんけ!みたいなことは割とよくあります。それはその作品が好きCPのBLという時点で、わたしの中の物語の楽しみ方が根本的に変わっちゃってるからなんだろうなーと思います。

あらゆるエンターテイメントを楽しむ中で、共感ってすごく大事な部分だと思うんですけど、私はそれをものすごーく重要視してます。「それ分かる!」って思うポイントが多ければ多いほど、その作品に対する満足度が上がる加点方式を採用中。なので物語としては完成されていても普通のラブストーリーは共感ポイントが少ないので、自動的に満足度が下がっちゃうんです。

でも、そこに推しが出てくることで、推し解釈という視点での「分かる」ポイントがたくさん生まれるんですね。こういうシチュエーションのとき、推しが何を思いどう行動しどんな発言をするのか、それを考えたときの自分の答えが、書き手さんとビシッと合致した瞬間のカタルシスったらない。その瞬間の感覚が大好きでBLを読んでいるといっても過言ではないレベル。


ちょっとまって??推し解釈の一致を求めてるだけなら、それが必ずしもBL同人である必要性ないやん!!っていう意見、あると思います。

まあね、キャラ解釈は大事だし、私の中では外せない項目ではあるんですけど、その土台がしっかりした中で描かれるBLってのが最高に萌えるんです。キャラ愛をこじらせた結果、たどり着いたのがBL(同人)なんでね。オールキャラギャグでは得られないものも、BLには詰まってる気がします。

このキャラめっちゃ好きだな、いつもどんなこと考えて生きてるんだろう、休みの日何してるんだろう?っていう興味とおんなじように、コイツ、恋愛したらどうなるんだろう?っていう興味が推しキャラに対して湧くんです。

新たな推しの一面が見たい。その出発点はたぶんほかの人と変わらないんですけど、その仮想恋人として誰を隣に置くのか?って考えたとき、自分を選ぶのが夢女子、他の女の子キャラを選ぶのがNLクラスタ、男の子にするのがBLクラスタってことなんだろうなと。

作品の世界観は大事にしたいタイプなので、自分が推しの隣に並ぶとその時点でブチ壊しだから夢妄想は難しいし、前述の理由でNL妄想はSAN値ゴリゴリだし…ってなると、やっぱBLが最高だなって思ってしまう。

 

じゃあ別にGLでもよくない??とも言えると思うんですけどね、百合も好きなんですけどね、なんやかんやで一番好きなのはBLなんで、そこに落ち着いちゃう。

私はノンセクなので人を好きになることはあるんですけど、やっぱりそういうときは男性に恋をします。それと同じように、女の子よりも男の子同士が恋愛してるところを覗き見してるほうが楽しいなあ!と思ってしまう。

でも、恋愛しません!結婚しません!っていう決意を述べると「もしかして…男の人に興味ないの!?」ってめちゃくちゃ心配されることが結構あります。待って?冷静になってよく考えてみてほしい。男に興味ない奴がそもそもBLなんて読もうと思わんからな??

イケメン好きだし、エロい男も好き、だけどそれはあくまでも「観賞用」としてであって、触れたいとか抱かれたいとか、私自身がそういう気持ちになることは決してないわけです。

 

 

前のブログでも少しお話をさせてもらったし、先日ツイッターでも呟いたのですが、私は性欲持ちのノンセクシャルです。これを言うとそれってどういうことなの!?って混乱する方もいらっしゃると思います…。

ノンセクは他人に対して性的欲求を持たない者のことをさします。つまりはセックスすんのヤダなぁ〜って思ってる人ってことですね。そのセックスするのが嫌である理由が、そもそも性欲がなくてそういう欲求を持たないからって言う人も、たくさんいらっしゃると思うんですけど、それだけじゃないのではと私は考えているわけです。

前は出来てたけど嫌な思いをしたことがきっかけでセックスしたくなくなって、ノンセクになりました!って言う方の話をチラホラ聞いたことがあります。元がどうだったかは人によるにしても、その方々は別に性欲が無くなったからノンセクになったわけではないですよね?でもセックスは嫌だから、ノンセクシャル 。それに間違いはない。

 

私は本当にセックスが嫌いです。そう思い至った理由は自分でもよく分からないんですけど、絶対にやりたくないです。迫られたら死ぬか殺すか、どちらかだ!!というくらいの気持ち。性嫌悪過激派と考えて頂いて結構。

だけど性欲はあるから悶々としたものは生まれてくる。他の人たちはそれを解消するために、セックスっていう選択肢を持ってるけど、私はその選択肢をボコボコに殴って亡き者にしてしまっているので、行き場がない。

あー!くそ、ムラムラする!無性になんかエロい気分なんじゃーッ!!!っていう瞬間は、無情にも定期的に訪れます。そんなとき、そっと自室のカラーボックスを開けて、秘められし一冊の本を手に取り、おもむろに開く。するとどうでしょう、そこには咲き誇る気高き薔薇の園が!!!

 

恋愛できない女という私を感じさせず、自尊心を保ったままに、好きなキャラが見せる新たな一面を垣間見て幸せになることができ、同時に自分の性欲まで解消することができる!!同人BL!!お前は!!ノンセクの私の救世主や!!!という気持ち。

 

…なんですけど、腐女子の中でもBLで性欲を発散するっていう私みたいなタイプは、かなり特異なんじゃなかろうかと思ってます。男性向けだと、新刊最高にシコかったです♂が褒め言葉足り得るのに、女性向けだと嫌がられることもあると聞く。

普通に全年齢のBLも読むし、めっちゃイイ…って泣くこともあるけど、できればそこでエロも欲しいし、あわよくば一緒に性欲も満たされたいな♡って思ってしまうんですよねー。とりあえずPixivに上がる推しCPのR-18は全部巡回してるくらいの勢い。最早ライフワーク、食糧は多いに越したことはないからね!!

それでも性嫌悪過激派の自分が強く出てしまうときには、そんな自分のことが汚らわしい存在だなって、嫌になっちゃうようなこともあったり。ん〜アンビバレンス〜!!

 

ノンセクの私にとって性欲を自分でどうにかするのって、めちゃくちゃめんどくさいんですよね。初めから性欲なんてなければ、こんな苦労しなくて済んだのになーと、思わなくもないんですけど、嘆いてどうなることでもないのでね。

それならせめて、明るく楽しく性欲も発散したいじゃないですか?そこでのBLの有用性ったらないよね、グッジョブすぎるから…ありがとう、本当にありがとう、BLという文化を作ってくだすった、いにしえの腐女子のみなさんに頭が上がらない。

 

恋愛も、セックスも、結婚も、私には難しいし、きっとできないことだけど、その行為に憧れがないと言うと嘘になる。きっと私が歩めない人生、味わえない幸せ、愛する人とひとつになる感覚、それを私の推しが経験してくれること、それが私にとっての救いになってるんじゃないかなぁ…?と思うんです。

ま、なんか綺麗に言っちゃったけど、推しのエロを見るのが大好きなだけだから、私のことは是非ともドエロクソ腐女子って呼んでくれよな!!!

 

ノンセクシャルであることは、私の中のひとつの要素でしかないんですけど、それがほかの要素とも複雑に絡み合って、私というひとりの人間を形造ってるんじゃないかなって考えてます。

今回のテーマに限らず、私はどうしてそう思うんだろう?なんでこれが好きなんだろう?って、自分の中に巻き起こるあらゆる感情の理由やら出どころが知りたい。モラトリアムってなんだったんだろうって思うくらいには、人生、いつまでも自分探しのアラサー。

でもその自分探しが今は何より楽しかったりするんですよね。たくさん考えて向き合うたびに、自分の嫌なところも見えてくる。どうしようもない奴だけど、お前のそういうところ嫌いちゃうで?って、心のいちばん奥で三角座りしてる自分に笑いかけて肩組めたら、それでいいんじゃないかなって。

 

さーて、薄い本読も。