セックス、嫌。どうも!ノンセクです!
ちゃんとした記事はお久しぶりの更新!みなさんお元気ですかー!?ご無沙汰しております、あっきーです。
6月になって新生活の方も落ち着いてきた頃ですかね?わたしの方はアセクノンセクオフを初主催したり、ジムに本格的に通い始めたりなどしてました!基本的に毎日めちゃくちゃ楽しい。この調子で色々アクティブに頑張っていきたい。
さてさてさっそくですが、今回のブログテーマは、どストレートに「セックスについて」です。
うん、なんか遂にラスボスがやって来た感がハンパない!いつかは書かなきゃならない部類のお話ではあるんですけど、ノンセクの中でもわたくし性嫌悪過激派を自負しているので、セックスとかほぼアルテマウェポンみたいなもんです。
でもオフ会とかで、いつもブログ見てます!って言ってくださるフォロワーさんがたくさん居てくださることが分かって、そんなみんなが共通して持ってる問題の核心はやっぱり、セックスについてだと思うんですよね…。そのテーマについて語らずにノンセクブログやる意味ないやろ!!とやっと決心が付いたので、このタイミングでの更新です。
そこまで恋愛経験も、性経験もないんですけど、話せることは話しながらでやっていきます。同じノンセクの方の中でも意見が分かれる話題だとは思います。ここからはあくまでわたし個人が考えるセックスについて、色々書かせて頂きたいと思います。
テーマの都合上、若干生々しい話とかも出てきてしまうと思われます。できるだけマイルドにはしますが、そんなん無理やわ!!っていう勇者はコマンド選択【にげる】をお願いしますねー!
ではさっそく!
セックスとはなんぞや??
まずはお決まり、テーマの意味について改めて考えてみる。世間一般としては、「子どもを作るための行為」だったり「相手との愛情を確かめ合うためのもの」だったり、人によっては「性欲処理」「スポーツ、娯楽」だったりするのかな?と思うのですが…。
私もね、ノンセク自認するまで…というか、自分がそういう場面に直面するまでは、これら世間一般とほとんど同じ考えを持ってたわけです。
そもそも、セックスがどういうものなのか知ったのが人より遅かったように思います。小学校は普通に地元の公立校に通っていたんですけど、性教育なんてあって無いようなもんでした。
お母さんが持ってる卵子とお父さんが持ってる精子が受精して、子どもができるらしい。ということは分かってたんですけど、そのためにセックスという行為が必要なことを知らなかったんですね…。
愛し合ってる男女が同じベッドに入ったら、精子がトコトコとシーツの上を歩いて、卵子のところまで愛の行進するのかと思ってた。ネタでもなんでもなくガチでそう思ってたんですよ、あの頃の私は。
家では特に何か言われた覚えもないのですけど、テレビで濡れ場なりエロいものが少しでも流れると、即座にチャンネル変えられるような家庭だったので、そこでも何の知識も得られませんでした。ただ、そういうのは見てはいけない、悪いことなのだな…という風にだけ歪んで理解していました。
中学高校で私学女子校に進学して、掌を返したようにスパルタ性教育をされ、そこで私はセックスの何たるかを知りました。「え?入れるの?アレをソレに入れるの!?マジで!?」なーんて、そのときの動揺ったらなかったです。
自分の身は自分で守る!セーフティーセックス!避妊は男任せにしない!っていう、養護教諭の先生のアツいご指導のもと、基礎体温の測り方から、メジャーな性病の勉強から全部やりました。コンドームの付け方指導で、みんなの机に発泡スチロール製の張り型が配布されたのはなかなかの衝撃だった。
そんな攻めた性教育してる学校を他に知らないんですけど、とっても大事なことたくさん教えてもらったので有り難かったです。
学校ではセックスするな!とは言われなかったですし、ヤるならヤるで責任と覚悟と知識、相手への思い遣りを持ってしっかりとな!っていう方針だったはずです。
実際、中高くらいになると、まわりにはもうセックス経験済みの子たちがたくさんいました。女子校だからこそ隠す必要もないから、割とおおっ広げなところもあって、共学の方と比べたらそういう話を聞く機会も多かったかもしれません。
しかしそんな体験談を聞いても「私も早くセックスしたいなぁ…」という気持ちにはなりませんでした。大人の階段焦って登って足踏み外してるのもよく見かけたし、急いだところで良いことも無さそうだなと思いましたし、処女はここぞというときまで取っとくもんやろ!という謎の信念を貫いていました。
まあ、そんな相手も居なかっただけですけど。
セックスを急いではいないけど、性的なことに全く興味が無いわけではなかったので、友達の体験談を聞いたり、そういう漫画や映画や小説なんかを読んだりはしていました。いつか、自分もそういうことをする日が来るんだろうな、ちょっと怖い気持ちもあるけど、みんなやってることだから、どうにかなるか…その時は楽しめたらいいな!くらいの軽さでしか捉えてなかったです。お気楽ー!!
ほかのノンセクの方がどうかは分からないのですが、私はたぶん普通に性欲あるタイプのノンセクなんだと思います。性嫌悪あるのに性欲あるとか何がどうなってんだよ感すごいんですよね。でもね、そうなんですよ…困ったことに。
逆にいうと、性欲あるっていうのは世間一般の方々とおんなじ感覚だから、ほんっっっとにセックスという行為そのものに直面するまで、自分がノンセクだってことに気が付くことができませんでした。あー残念。
そんな感じで25歳そこそまでは、セックスは私にとって「みんながやってるから、いつか自分もするだろうこと」というぼんやーりした位置付けでした。すごくやりたい!とも思わないけど、興味が無いわけでもないから、機会があればやってもいいかな?くらいのイメージ。
その考えが間違ってたと知るきっかけになったのは、このブログでも何度も話題になっている、婚活、それです。伝説のお好み焼きマンとファッションチェッカーピーコの話はしたと思うんですけど、その後に出会った3人目の人とはお付き合いすることになったんですね。
まあ、その彼氏ができたことで、こんな私もセックスと向き合わなければならない状況が生まれてしまったわけです。あんまり思い出したくないこともあるんですけど、ここからはその時のことを振り返りながら、書かせてもらいますね。
付き合い始めて3ヶ月間はほんとに何もなくて、手を繋ぐことすらやってなかった我ら。好きは好きで付き合ってたはずなんですけど、自分からもっと相手に触れたいな、触れられたいな!という気持ちが全く湧いてこないことにちょっとした違和感を覚えていました。
まあまだ3ヶ月やしなー、そのうちそういう気分になっていくんやろきっと。焦らんでもええかー!くらいのまたまた軽ーい気持ちでしか考えてなかったんですね。
そんなある日のデートの帰り、最寄りのコンビニまで送ってもらって、さあお家帰ろう!と思った別れ際、なんか不自然に相手がにじり寄ってくる。明らかにいつもと雰囲気が違うし、何かがおかしいという気配を察知。
そこで私は「ああ、この人は今わたしとハグとかキスがしたいんだな」と分かってしまったんです。いままでそんな雰囲気微塵も出して来なかったので、相手が私に触れたいと思っていたことに、そのとき初めて気がつきました。
自分と同じように焦らず進めていけばいいと思ってくれているもんだと信じて疑っていなかったぶん、その相手の急激な変化に付いていけず、ただただビックリしてしまって、ほとんどパニック状態になってしまいました。
どう対処していいのやら分からなくなってしまった私は、何を血迷ったか、相手の右手を力強く握り、渾身のシェイクハンド。
「今日はありがとう、お疲れ!!!!」との一言を言い残し、まさかの握手に固まる彼氏を残し、全力疾走帰宅。
帰ってから、その話を姉にしたら涙出るほど爆笑されたんですけど、こちとらもう何も面白くはないし心は死んでいる。いっぱいいっぱいすぎて、その時自分が何を考えてたのは全然覚えてないんですけど、とりあえず早くお家に帰りたい、ここをどうにか切り抜けて早くお家に帰りたい!!と思っていたことだけは克明に記憶に残ってます。
その一件で相手の「欲」に気が付いてしまった私は、それ以来相手に会うのがめちゃくちゃ怖くなりました。そして何より、相手が自分に触れたいと思っている、その事実を受け入れられない自分が居ることに驚いていました。好きな人が自分に触れたがっている、自分を必要として求めてくれている、それは嬉しいことであるはずなのに、私の心に生まれたのは明らかな嫌悪感でした。
人生でできたはじめての彼氏だったので、自分はまだそういうことに慣れてないいないだけで、恥ずかしさもあって上手くいかないだけだ、きっとそうだ、そのうちできるようになるんだと思い込むことで何とか正気を保ってました。
握手事件を受けて、私がパニックになったことを相手も悟っているはずなんですけど、一度出してしまったものはしまえないってことなのか、以前の友達ノリが嘘のように、デートでより雰囲気のいい場所へ連れて行こうとしたり、家に来るように誘われたりということがどんどん増えていきました。
最初は上手くかわしたり何らかの理由をつけて断っていたんですけど、向こうも負けてない。もうこうなってくると、いつまでも逃げているわけにもいかなくなってくる。相手のことは好きだし、その気持ちに応えてあげたいという思いもあったので、できる限りはそれを受け入れてあげる方向にシフトしました。まあ、折れたってことです。
そういうことを実際やってるうちに、スキンシップも慣れてくるかも知れないし、良さも分かってくる可能性もあるよね!そのうちセックスもできるよね!!と、前向きに考えようと自分なりに努力はしたのですが…。
まー、びっくりするくらい何も変わらない。
ここで手を繋ぐべきなんだろうな、いまキスをする雰囲気だな、とかそういうタイミングはちゃんと分かるんですけど、さあ!いくぞ!っていう土壇場で身体が固まって動かなくなることばっかりでした。このポンコツー!!
私がそんなだから、見かねた相手のほうから手を繋いだりキスしたりは何度もされていたんですけど、そこにあるのは「虚無」のみ。慣れてくるにつれて羞恥心が無くなるから、それがだんだん顕著になる。ほんとに何の感情も生まれないんですね。この行為に何の意味があるんだろう、はやく終わらないかな、今日の晩ご飯なにかな…ハンバーグだったらいいな…みたいな感じ。
どうして何も感じないのか、その理由は全然分からなかったですけど、その虚無を相手に気付かれたらマズいことだけは理解していました。とりあえず目を合わせず済むように、キスの後は相手の胸に頭突きして、さも恥ずかしがってるフリしてやり過ごしつつ、二回戦も阻止するという素晴らしい技を編み出して乗り切ってた覚え。お疲れぽんぽこりーん。
その頃になると、デートのたびに何らかのスキンシップイベントが発生していたので、帰り道はほとんど瀕死状態。今日もただの虚無だった…虚無虚無プリンだった…ダメだ、しんどい。スキンシップしてもドキドキも何もない、いつになったら私の恋愛スイッチはオンになるの??って不思議に思ってました。
私のそんな悩みに気付いていたのか居なかったのかは分からないですが、相手からふと、「いつもこっちからばっかりだから、たまにはそっちからもスキンシップして欲しいなあ…」と唐突に言われる事案が発生。
いやいやいや…受動的にやり過ごしてる今でさえこんなにしんどいのに、自分からとか何??地獄か??罰ゲームか??くらいの気持ち。無理みが凄すぎて思わず「どうしてそんなに面倒くさいことしないといけないの?」ってとっさに口にしちゃったんですね。思ってることそのまま出ちゃった感、ドイヒー女ワシ。でもそれが本音やで!!すまんな!!!
それを聞いて向こうは言葉失くしてるし、THE 修羅場って感じだったんですけど、もういい機会だから思ってること全部正直に言うたろ!と開き直って、スキンシップが苦手なこと、自分からしたいと思ったことは一度もないこと、今以上に深いスキンシップを求められても応えられないことを相手に伝えました。
そしたら向こうも向こうで、無理強いするつもりは毛頭ないけど、スキンシップは好きだしこれからもしたい、私が恋愛慣れしてないからそう思うだけでは?こういうのは荒療治、やればできる大丈夫!!みたいなことを言いだし負けてない。私も大概自分のこと理解してないので、相手からそう諭されると、そんなもんか?みたいな気がしてきて、じゃあもうちょっと頑張ってみるわ…ってまた折れちゃったんですね。
そうなってしまったらもう阻止は不可能、今まで以上に向こうはイケイケどんどん、グイグイプレッシャーかけてくる。それまで何度か相手の家には遊びに行ったりしてたんですけど、なんやろな、今日は絶対せまられるんだろうなっていう謎の直感をした日があってですね。
いつまで逃げてても仕方ないし、ここで腹を括ろう、つまらないプライドは捨てよう、どう考えても乗り気はしないけど避けては通れない道、がんばれ!わたし!!と自分を鼓舞して相手の家に行きました。
まー、見事にその直感は的中して、あれよあれよと言う間に上手いこと流されて、向こうは完全にそういう気分になっちゃっていて、いよいよ逃げられないところまできてしまう。
そんなこと最初から分かってたけど、相手がリアルに自分を性的な目でみていることを、まざまざと見せつけられたとき、いままでのスキンシップで感じていた「虚無」とは違って、「絶対に嫌だ」という強い拒絶感と嫌悪感に襲われて、震えが止まりませんでした。
恥ずかしさももちろんあるけど、泣きたいような、逃げたいような、ぐちゃぐちゃした激情で頭がいっぱいになって、訳が分からなくなる。向こうはそんな私の気持ちなんて御構い無しで事をすすめていて、でも「やめて」の一言がなかなか言えないんですね。
この人は彼氏だし、恋人ってセックスするものだし、私もそれを望んでるはずだし、嫌だと思うことは絶対おかしい、この気持ちは何かの間違いだって思うのに。耳元で囁かれて身体に触れられながら、好きだったはずの相手を本気で殺したいと思いました。
たぶん我慢してればそのうち終わるし、殺意を殺して心を無にして耐えればいいだけだ、とも考えたんですけど、この人に抱かれ終わったあと、のうのうと生きて居たくないなあ…と漠然と感じました。
私は自分の心が「助けて」って叫んでいるのに、それを聞かなかったことにして流された自分のことをきっと好きになれないし、いまこの瞬間のことを一生後悔する確信があった、と言ったほうが正しいかも知れません。大げさに聞こえるかも知れないですけど、ほんとにほんとに、そう思いました。
元カレも悪い人ではなかったので、か細い声で言った「もうやめて」という言葉をちゃんと聞いてくれて、私は自分の心を守ることができました。その代償に相手の心を傷つける結果になってしまったんですけどね…。
もともと、婚活という目的を持ってのお付き合いでしたし、相手は結婚したら絶対に子どもがほしいと何度も話していました。私も子どもは好きだし出来ることなら産みたい気持ちもあったけど、自分にとってセックスが尋常でない精神的苦痛を伴う行為であること、それ故に一緒に居ても相手と同じ気持ちになれないこと、それが分かってこの関係を続けるのは無理だ、そう確信しました。
ほんとに好きならその人のために嫌なことも我慢できるはず、結局わたしはこの人のこと好きじゃないのかも?と最初は考えたのですが、セックスという行為は私が私で居られなくなる、尊厳が脅かされることに等しいもので、我慢できる範囲を遥かに超えていました。この先どんな大恋愛をしたとしても、誰かとセックスしたい、そう自分が思うことはないんだろうな、と気付きました。
ノンセク、という言葉に出会うのはもうちょっと先の話なんですけど、自分の中で周りとは感覚が少し違うんだろうな、と分かったのがこの時です。
ノンセクの方でもスキンシップどこまでオッケーかって様々ですよね。オフ会でもよく上がる話題のひとつな気がします。ハグは大好きだし自分からもしたいー!って方もいらっしゃったし、いかなるスキンシップも許さない、ドントタッチミー!な方にお出会いしたこともある。
わたしは自分からしたいなって思うスキンシップはひとつもなくて、手を繋ぐのは許せるけど、キスはできる限りしたくない、それ以上は本当に無理です、嫌じゃなくて無理なんですって感じ。でもそれも、やってみて初めて分かったことなんですよねー。それまで普通に全部出来るもんやと思いこんどったわ、こんにゃろう!!
そんなこんなで
セックス、嫌。
やりたくない、絶対に嫌。
というのが、自分のいまの考え。努力うんぬんでどうにかなるものでもない気がするし、感覚としては、もともとそういう風に出来てないんですけど!?って思う。
セックスを強いられる状況を例えるとするなら、羽根なんて生えてないのに「おいお前!空飛んでみろよ!」って断崖絶壁で言われてる気分。
え?なに?この人…頭おかしくない?わたしが空飛べるとか本気で思ってんの?ただの人間なのに?こっから飛び降りろってか??殺す気なの??よし、殺られる前に殺ろう!ってかんじ。フゥ〜過激派〜!!
自分の生まれたまま、ありのままの姿をみせること、自分でも知らない弱い中身を晒して、侵入を許すこと、それらに対して抵抗感があることは確かなんですけど、どうして自分がそこまでセックスに対して嫌悪感があるのか、結局のところまだよく分からないのです。
その理由をずっと考えているんですけど、全然答えが出る気配がありません。知りたい気持ちもあるけど、それを確かめるためにもっかい未遂経験するのは御免ですね。次こそはたぶん死ぬから…。
セックスは身体を使った相手との対話、コミュニケーションの最上級の形、みたいに言われることあるけど、そんなら一生わたしはコミュ障でいいし、死んでもやらないからな!!という無駄に強い意志を持ってる。
ノンセクってまわりからしたら見た目は普通だし、他のLGBTに比べるとわかりにくいし、セックスできない?ふーん、そうなんだー?くらいの認識かも知れないけど、セックスできないと子ども産めないし、結婚も茨の道すぎるし、女性としての人生を歩む上では色々と障害も多いセクシャリティだなーって、自分のことながら思います。
生きにくさを感じることたくさんあるから、できることなら普通にセックスできる人間に生まれたかったけど、嘆いたところでどうなることでも無さそうなので、もうそこは受け入れてやっていくしかない。それに、そうやって戦ってるのは私ひとりだけじゃないって、このブログやツイッターで知ることができたから、何とかやって行ける気がしてます!!
自分のことは自分で愛する!
それがわたしのモットーです、これからも負けない〜!!