ノンセク おひとり様人生

ノンセクシャルでも幸せに生きたい。セックスできないアラサー女のこれまでとこれからのこと。

結婚願望ないけど婚活!? お好み焼きマンとの邂逅編

ノンセクシャル自認前にやってた、失敗ばっかりの婚活体験談、第三弾になります。

ざざっと前回までのあらすじ。

彼氏居ない歴イコール年齢。結婚願望はそんなにないけど、アラサーになり焦って婚活をはじめたわたし。パーティーは自分の性格に合わない…と挫折を味わい、マッチングアプリに登録する。しかし次々と送られて来る気持ち悪いメッセに嫌気が指し、オタク趣味を大公開する奇行に出る。婚活そっちのけでオタク友達が出来てホクホク気分になったのも束の間、突然の賢者タイムが襲いかかる。とりあえず誰でもいいから会わなきゃ!!と言う謎の強迫観念に駆られ、即席出会い厨となったわたしの運命は!??

はい、そんなこんなでマッチングアプリで出会った男性と初めて会う約束を取り付けたわたし。その邂逅についてを書いていきたいと思います…が!!

あのね、ノンセクだとか言ってますけどぶっちゃけ今回ほんとセクマイ関係ないです。この記事に限ってはただの愚痴です、純粋に文句言いたいだけー。こんなことありました!って言いたいだけのお話。では、さっそく。

 

マッチングアプリからきた「一度会いませんか?」というメッセージ。アラサー腐女子レイヤーという三十苦に怯むことなく挑んできた相手の人は確か、3つくらい年上の隣の市に住んでる公務員だったと思う。正直なところ、私の趣味に文句言わない男性なら誰でも良かったので、他のことはあんまり覚えてません。

いま思い返してみても、メッセでめっちゃ意気投合したな!っていう覚えもないし、ヨッシャ!そんなら会おうや!って思ったのも何が決め手だったのか、全然思い出せないのです。たぶん、そろそろ一人ぐらい会っておかなきゃ…ってちょうど思っていた時期で、タイミングが良かっただけなんでしょうね…怖い…

とりあえず、晩ごはんを一緒に食べに行くことに。最初だし、あんまり長い時間もしんどいかなーと思っての判断、まあそこまでは良かったんですけど…

 

会う日に決めていたのが金曜日の夜。混むだろうから早めにお店決めて、予約もしといたほうがいいだろうな…ってぼんやり考えていて。場所は私の住んでる市の繁華街にしようってことになって、相手はお店も詳しくなさそうだったので、私が決めときましょうか?って提案。

私は自分が決めるほうがスムーズに事が進みそうだと思ったのでそうしたんです。でもそれがたぶん気に入らなかったんでしょうね…俺が決めるんでいいですよ!って言われてしまい、その提案は突っぱねられ…

そういうときのお店決めって男性がするもんなのかな?もっと男性を立てるとかすれば良かったのかな、慣れてないばっかりに悪いことしちゃったかも…ってちょっと反省。でもまあ、相手がどんなお店選ぶかで好みとかセンスとかも分かるし、任せておけばいいか!ってことで、お願いしていたんですね。

 

そして数日が経過。

自分で決めたこととはいえ、当日が近づくにつれてブルーな気持ちに。初対面の男性と喋るの死ぬほど苦手なので、本当のところは会うのだって嫌なんです。でも、これは婚活。やらなければいけない、成し遂げなければならない、それが私に課せられし任務…という気持ちなので、コミュ障の自分を叱咤して過ごす。

そんな私の婚活における唯一の楽しみ、それはご飯。お洒落な都会のお店で食べるご飯。相手のこととか既にどうでもいい、最早、目的はご飯。どんなお店に連れて行ってもらえるのかなぁ…何食べさせてもらえるのかなあ?って、それだけを楽しみにしてなんとか乗り切ったんですね。

アレルギーとか、食べられないものありますか?とか、どんなお店がいいですか?とかも、特に聞かれなかったし、ここのお店いいと思うんですけど、どうですか?とかの相談も連絡なし。向こうで勝手に決めたんかな?まあ好き嫌いないからいいけど…と思いながら、気がつけば当日に。

 

しかし待てど暮らせど相手からの連絡は来ない。お店に合わせて時間と待ち合わせ場所も決めなきゃいけないのに、何の連絡も来ない。わたし約束の日付け間違ってる!?って思ってメッセージ見返すけど、ちゃんと合ってるんですねぇ。不思議ですねぇ…。

え?待て???本当に会う気あります??

ここで私のテンションは地に堕ちる。お洒落な都会の晩ごはんをエサになんとか気分上げようとしていた努力はいったい何だったのか。

死ぬほど嫌だけど、これは任務なので私の方から連絡するほかないと思い「今日のお店ってどうなりましたか?集合時間とか場所も決めてなかったですよね?」って、メッセージを送る。わたし、とても、えらい。

すると相手から「じゃあ18時に駅で!」とだけ返事。じゃあ、って何??舐めてんの??ここで私のテンションは地に埋まる。行きたくない度がMAX、行く前からすでにお家帰りたい。だけどこれが最初だし、ここで会うのやめてしまったらもう婚活自体嫌になってしまう気がして。嫌で堪らないけど、泣きそうになりながらも街に向かう。わたし、とても、とても、えらい。

電車に揺られながら、そういえば集合時間と場所は聞いたけど、結局お店どうなったか返事もらってないな…と思い出す。メッセージで「お店どこになりましたか?」と聞き直してみた、ら…

 

「まだ決めてないんですよね、どこがいいですか?」

とか、言われて…もう…私はもう…。

今から時間を無駄にしに行くということが、大決定した瞬間である。お店決めといてって私言ったよね!?金曜の夜だから!混むから!予約したほうがいいよね?って話したよね!?私が決めようか?とまで言ったよね!!それ突っぱねたのどこのどいつじゃーい!!!

お店決めてなかったことは怠慢だけどそんなことより、私の気遣いを無下にした挙句、約束破られたということが一番ムカつくし悔しかった。泣きながら地下鉄の中でガチで地団駄を踏んだ。人間本気でムカついたらほんとに地団駄踏むんだなって初めて知った。

 

もうコイツと今後どうこうなることはあり得ないので、「予約してくれるって約束破ったんですか?」って、そのままの怒りをメッセージで送る。すると流石に焦ったのか必死でお店を探しはじめる相手。今更???

わたしが心配していた通り、華金、良さげなお店は既にどこも空いてないんですね。「駅近くのお店、何軒か確認したんですけど空いてないそうです…」とか言いやがる。そんなこと知ってるよ、分かってたから予約しとけって言ってたんだろうがよ、ふざけんな。あっきー氏、内心、ブチギレのブッチブチである。

ブッチブチついでにこのままブッチして帰ってやろうかとも思ったけど、もう山越えのクソ高い地下鉄料金も払ってしまっていたし、タダ飯くらい食らわなければ割に合わない。帰りのタクシー代も欲しいくらいの気持ち。「もうどこでもいいんで、予約してください」と絵文字なしで送信する。食べるだけ食べたら直帰しようと心に決める。

 

お店が決まらないままに、集合時間を迎える。駅とは言われたけど、地下鉄?JR?私鉄?それも決めてへんかったわ…と思い出して連絡。わたし、とても、とても、とても、えらい。

「いまどこですか?」と聞くと「お店探して駅から離れてました!」とか仰る。店探しってもしかして徒歩でやってたの??マジか??アナログか??マッチングアプリとか使えるくせに、そこだけなんで徒歩なんだよ、そもそも駅待ち合わせって言ったの誰です???もう怒りを通り越して呆れてくる。

「さっきなんとか入れるお店見つけたんです!」とか自慢げに言うてきたけど、それ事前に済ましとくべきことだからな??もうわたしの心も目も死んでいる。今からわたしが会うのはただの喋るクズなのだなと知る。

もうなんか語気が強くなるし、言葉も汚くなってしまうけど、当時の私の怒りとやるせなさを瑞々しくみなさまにお届けするための言葉選びをすると、こうなってしまうんですね。こればっかりは仕方ないので、このままでいきますね、苦手な人がいたらごめんなさいね。

 

一度駅に戻りますね!と言われたので「JRの東口に居ます」と伝える。しかし待てども来ない。12月の寒空の下、待ち続けるが来る気配がない。どこにいるかもっかい聞いてみたら、全然場所を理解していないんですね。

ヤツは見事に迷子になっていたのである。

ここまで来るとなんか面白くなってきてしまったわたし。「まわりに何が見えますか?」って聞いたら「吉野家?」とか言う。そもそも吉野家とか行かないから、どこにあるかとか残念ながら把握していない。全然分からない、笑う。めっちゃオモロイ。

もうコレ、その奇跡的に予約できたとかいうお店に、私が直接行った方が早いのでは…?と、判断。「予約できたお店の前で待っててください。どこのお店か教えてもらってもいいですか?」と尋ねると、ヤツはこう言った。

 

「あ!風月です!」

そっかー、お好み焼きかぁ…風月かぁ…そっかあー!!どうしてそうなったのかなぁ、そっかぁー!!確かに言った、どこでもいいから予約しろって、わたし言いました、確かに言いました。そやけど!!風月て!!

お好み焼き好きですよ、大好きですよ、風月行きますよ?好きですよ?だけどね、今日さ、新しいコート、おろしたとこなんだわ??ステキなお店でご飯食べられると思ってたから、自分なりにお洒落してきたんだわ??知ってたらね、匂いついても大丈夫な服着て来たわ!!まだ顔も見たこともない相手に殺意を覚えたのはこれが初めての経験である。

駅から近い風月というと、たぶん駅前の店舗だろうな…と思うけど、それ以外にも何軒か風月あるので間違っていても嫌だし「どこの店ですか?」って一応聞く。わたし、とても、とても、とても、とても、えらい。すると相手から来た返事。

 

「あ!お好み焼き屋さんです!」

うん、知ってる!!少なくともお前より知ってる!!もう笑うしかない、他に術がない。何?わたしの聞き方が悪かったの!?え!?何屋さんですか?とか聞いてないんだけど??日本語!ワカリマスカ!??

もうなんか無理を通り越して、ヤツがネタとして面白くなってくる。ここまでのクズいヤツに出会えるなんて、この先ないかも知れないし、これは是非とも会ってみてわたしの人生の鉄板ネタにしてやろうと決める。お好み焼きだけに。山田君、あっきーさんに座布団5枚。

そして駅前の風月へと向かう。店の前にいたのは大人しそうなサラリーマン風の男性。これはもう既に婚活であって婚活でない。わたしの中での目的は面白い人に会いに行く、というスタンス変わってしまっているということに、目の前のお好み焼きマンは気付いていない。

 

簡単に店先で挨拶するが、挙動不審にも程があるお好み焼きマン。もしかしたら私の顔が絶対殺すマンで怖かったのかも知れない。早い段階で会おうとか言ってきたから、慣れてる系なのかと思ったら何のことはない、ただの非モテ系男子だった。私だって人のこと言えた身分でないけど、もう初対面の時点で好感度マイナス五万点なので仕方ないと思う。

会って最初に謝罪があると思ってたのに、それもなし。びっくりびっくり、マジでクズの中のクズの可能性出てきた。待ち合わせ場所、迷っちゃってー!とだけ言われたけど、私が一番怒ってんのそこじゃねーからな、履き違えんな??

さっさと食べて帰りたいけど、お好み焼き、オーダーして焼けて食べられるようになるまでって、悲しいかな結構時間がかかる。その間、目の前の粉もんは色んな話をしてたけど、私はそれを「へー」「そうなんですねー」「なるほどー」の3パターンのみで乗り切る。

自分からは質問しない。目線は鉄板に落として、絶対に目を合わせない。その塩対応を突き通せばさすがに心折れるかな?って思ったんですけど、根本的に空気読めないのか頑張って会話途切れないようにしようと思ったのか、何なのか知らないけど、ずっっっと一人で話してました。よく喋る炭水化物だなぁ…。

 

そんなこんなで、1時間ほどでお好み焼きは食べ終わる。時間もまだ余裕はあるし、お腹もまだ入る感じだけど私はもう早く帰りたいので、そろそろお店出たいオーラを出しまくる。

それには流石に気が付いたお好み焼きマン、出ましょうか!と言い出す。支払いはもちろん出してくれるだろうな!って思ってたけど、財布すら出さないのも何だかな…って思ったので、レジ前でカバンをゴソゴソ。

それをみたお好み焼きマン「あ!助かりますー!」とか何とか言いながら、千円札を一枚引っ込めた。

私はきっちり半分の値段を支払うことに。なんこれ??わたしの塩対応への仕返しのつもりかな??何なのかな??なるほど、なるほど、最後まで期待を裏切らないクズっぷり、すごい、もうこれはすごい。良いこと教えてあげる、お前、絶対、結婚、できない!!!

 

支払いが終わってレジ横に目をやると、出来る子の風月、出口のところにファブリーズを置いている!!先を急ぐお好み焼き焼きマンに、ちょっと待て!と声をかけ、これ見よがしに本日おろしたてのコートにこれでもかとファブる!ファブる!ファブる!!

そこでヤツはやっと自分の愚行に気が付いたようで「あ…お好み焼きって、匂い、付きますもんね…気になりますよね…」とぬかしやがるが、今更である。「そうですね、最初から知ってたらこんなコートは着てこないです」とその時ばかりは目を見てハッキリと伝えたら、さらに挙動不審になった。悪気もないしほんとに無自覚なんだろうなぁ。

もう会うことはないと思うし、お前のここがダメ!とか言って注意する義理もないので、それ以上は何も言わなかったけど、もっと重い罪いっぱい犯してるんだぞ?って感じ。

 

少し元気がなくなるお好み焼きマン。流石にちょっとは心折れたか!ざまぁ!と性格悪くほくそ笑んだのも束の間、店を出た瞬間に

「まだ時間も早いし、カラオケどうですか!?」

とかいうまさかの申し出に、開いた口が塞がらない。いや、いや、いや、この流れでどうして私とカラオケなど行けると思った??本当に何を考えているのか分からない。誘うとしてもそこはカフェとかじゃないの??カラオケてお前、個室やぞ、今日が初対面やぞ???

ドン引きにも程があって、しばらく絶句してしまったけど「カラオケはあり得ないです。今日初めましてなのに個室とか無理です」とクールなトーンで伝える。すると焦ったように「えーっと、えっーと!じゃあゲームセンターとか!」って苦しまぎれの提案。行くわけないやろ、馬鹿か貴様。こいつの心は鋼で出来ているのか?

 

「いまからもう一軒って気分でもないし、明日も仕事なのでわたし帰ります」と言ったら、「そうですよね、晩ごはんを食べるっていう約束でしたし、目的は達成されてますよね」とか言い出す。何やねん目的って。

普通だったら今日はありがとうございましたー!くらい言うけど、失礼します、って一言だけ言ってサッサと風月を後にしました。別れたあと、すぐにLINE来てたけど、ひとりでサンマルクカフェでお茶しながら既読無視からのブロックでトークルーム削除した。それから一度も会ってませーん!!  

婚活始めて最初に会ったのがコイツとか、こっちが心折れる。いい加減にしてほしい。やっぱり、すぐに会おうとか言ってくる奴にはロクな人居ないんだな…という学習はできた、のかも知れない。

 

友達にこの話をしたら爆笑してもらえたから、地団駄踏みながらも会った甲斐はあったのかな?って思ってます。こんな人もいるけど、たぶん少数だと思うので、結婚したい人は婚活頑張ってください。

これが伝説の男、お好み焼きマンの全てです。是非語り継いでほしい…私はもうお腹いっぱいです、ありがとうございました。

次回は、ファッションチェッカー☆ピーコ編です。