ノンセク おひとり様人生

ノンセクシャルでも幸せに生きたい。セックスできないアラサー女のこれまでとこれからのこと。

婚活して出会ったのは、本当の自分!?お見合いパーティ編

前回も書いたように、私は自分がノンセクシャルとかセクシャルマイノリティだとか、全く気が付かないままに過ごしていました。何が自認のきっかけになったかと言いますと、そう、

婚活です。

 

お恥ずかしながらわたくし、25歳を過ぎるまで一度も男性とお付き合いしたことがありませんでした…。

出会いが少ない環境に居たこともありますが興味が湧かなかったというか、あんまり相手が欲しいとも思っていなかったんですね。今思えばそれも兆候のひとつではあったはずですが、そんなことで気が付くはずもなく。

趣味も充実してるし周りの友達も遊んでくれるし、毎日楽しいから彼氏なんかいなくてもよくなーい??と思いながら、25日は過ぎ、売れ残りクリスマスケーキに。別に結婚する気が全くないわけではなかったので、そういう気分になったときにやればいいや!くらいの軽い気持ちで売れ残っていました。

 

そんなときです。

仲良くしていただいていた年上のお友達の方と、職場の先輩から「いつか結婚したいと思うなら、無理してでも出来るだけ早く活動しないと、30過ぎたら誰も見向きもしてくれなくなるよ!」と、全く同じことを言われたんです。

そもそも売れ残ってる自覚もないし、年明けでも構わずケーキ食べる派の私としては、ほんとに?そうなの??って感じだったんですが、人生のパイセンであるおふたりがそう言うならば、そうなのかも知れないなぁ…。と、少し認識を改めました。

 

その台詞を言われた同じ頃、仕事が忙しくてあまり集まれていなかった大学の友達グループのみんなと久々に会うことになりました。そのうちの一人の子が、知らないうちに婚活パーティーマスターになっていたんです。土日休みのたびに街に繰り出し、何件かのパーティーをハシゴするとのこと!

その子、とっても性格も良くていつも明るくて可愛いし、めっちゃモテそうなタイプだなって思ってたので、この子でもそんなに頑張らないと結婚できないもんなの!?え!?ヤバくない!?結婚とかいう人生イベント、みんな簡単そうにこなしてるけど、実はめっちゃハードル高いのでは!?と、ここで初めて焦りました。

これはめんどくさがっている場合ではないかも知れない…と、事の重大さに気がついたわたしは、自分も活動を始めることを、この時決意したんです。

 

とりあえず目の前にいる婚活マスターを頼らない手はないということで、そのパーティー!こんど私も一緒に連れて行って!!と頼み込み、仲間に入れてもらいました。とりあえずこれが最初の一歩、マサラタウンにさよならバイバイ…

程なくして、婚活マスターの友達と私ともう一人の友達の三人で、地元でやっている婚活パーティーに参加することになりました。

婚活パーティーといっても街コンではないので、会場には食べ物や飲み物なんかはありません。あるのは机と椅子だけ、よくある会議室みたいなところです。そこでひたすら相手と喋って、喋って、喋る。いわゆる、お見合い回転寿司というやつですね。

 

事前に書いた自己紹介カードを相手と交換して、それを読みながらひとり5分くらいでお話をするんですけど、まあ30人くらいいるので、それを30回、回転寿司を繰り返すわけです。

参加者には番号が割り振られているので、話した相手の印象とか特徴とか、忘れないように番号とともにメモするんですけど、次々に流れ込んでくる寿司ネタに、だんだん途中から訳が分からなくなってきます。

最初は頑張って相手の職業とか趣味とかメモしてたのに、最後の方の番号の人のところは「メガネ」しか書いてなかったり。完全に集中力が切れてしまっている、もう誰のことかすら分からない。

そもそも男性と会話することに慣れていないし、初対面の人と話すのがあまり得意なタイプではない私。そのなけなしのコミュ力を絞り出させるこのお見合い回転寿司というシステムに、体力と記憶力を全部持っていかれてしまったんですね。お前は今まで食った寿司の巻数を覚えているのか!??状態。

もう最後の方はお腹いっぱい、もう回らなくて結構、という感じ。早く終わんないかな…ってそればっかり考えてしまって、完全なる消化試合。

 

それでもお見合いパーティなんで、最後は自分がいいな!と思った番号の人を複数選んで紙に書いて提出。お互いがお互いを選んでいれば、無事カップル成立、という仕組み。

しかし私は疲れすぎて一刻も早くお家へ帰りたい、そんなのもうどうでもいい。白紙で出したい気持ちもあったんですけど、せっかく来たしなぁ…と思いながら、参考にもならないメモを見ながら適当に書いて提出。

するとなんか、カップル成立してしまったんですね…。この人誰だっけ??と思いながらLINEの交換だけしました。その後、よろしくお願いします!って送られてきたメッセージを既読無視して、申し訳なく思いながらもトークルームもその日のうちに削除しました。

相手の人がどうとかいうことではなくて、婚活をやってみて改めて気付いた自分のダメダメさに、ブルーになってしまったんです。今はもう何も思い出したくないの…しばらくお寿司は食べたくないの…そっとしておいて…という気持ち。

ちなみに我らが婚活マスターは、その日のパーティでいちばん目立っていた、みたいな高身長イケボイケメンとカップルになってました。すごい、さすが歴戦の猛者。

 

女3人しゃぶしゃぶをつつきながら反省会。正直に感想を話すと、婚活マスターは「私は実際に会って話をするのが好きだから、婚活パーティーを選んでるけど、あっきーはもっとじっくり相手を選んでから会う方法のほうが合ってるかもねー!」と言ってくれました。なるほど納得だわ。

結婚相談所への登録とかも考えはしたんですが、お金も割とかかるし、相談所に実際行くのって緊張しちゃうし時間も取られちゃうし、ちょっとなぁ…?と悩んでしまい、断念。

そこで目を付けたのが、婚活専用のマッチングアプリ。無料だし、簡単に条件に合う相手を探せて、会う前にアプリ上でメッセージのやり取りも安全にできるので、これは私に合ってるのでは!?と思い、早速登録しました。この後のお話は怒涛の(?)マッチングアプリ編でお話します。

 

そこまで結婚願望なかったはずなのに、いざ婚活やり始めると思いのほか真剣に取り組んでいる自分がいて…。でも今思うとそれも、本当に自分がやりたかったことだから、という訳ではなかった気がしています。

婚活、結婚、それがわたしの為すべきこと、人生の任務。周りのみんながそうしているからとか、親を安心させるため、世間体のため…勿論それもあるけど、それが自分のためにもなるはずだ!と思い込もうとしていたところは大きいです。

婚活をスタートさせたときから、その動機が弱かったというのも、色々うまくいかなかった原因だとは思います。この私の失敗談を反面教師にしてくれる方がいらっしゃればいいなぁ…という思いで、今後しばらくは婚活の体験談を書いていきたいと思います。割と長くなりそうな感じ。ゆるりと更新していきますので、また読んでいただけると嬉しいです!